海外投資詐欺で実際に失敗した事例を実名公開します。【対談5】

目次
【海外銀行口座開設の注意点とは?】
(前回からの続き:海外手法の中でヘッジファンドが各社倒産している、という話の流れから)
村
『そういえば海外投資の入口として海外口座開設ってまだ出来るんですか?』
荒
『まだできますよ。
HSBCでもスタンダードチャータードも。
ただ英語はできないとダメです
現地スタッフと英語でコミュニケーションが取れれば基本的に開設は可能です。』
村
『御社では口座開設の取次は対応していますか?』
荒
『出来ますけど…
今はあまりお勧めしていません。
日本に住んでいるのであれば、口座を開設して世界中に投資をする人じゃない限りは必要性が低いと考えています。
管理の手間もかかるし…』
村
『海外で口座を作っても投資の利益にはどのみち税金を取られますからね。
わざわざ費用かけて作っても活用しないと意味ないですものね。
実際に海外口座作っても凍結される方って多いですか?』
荒
『残念ながらそういう方がほとんどです。
海外口座を作っても定期的に口座内の資金を動かしておく必要があるので手間やコストも継続して掛かることになります。』
村
『国税庁の動きもどんどん厳しくなっていますよね。』
荒
『税金逃れをしようといってもそもそも無理です。』
村
『守秘義務もないものですか?』
荒
『銀行としての守秘義務は当然ありますが、二国間の租税条約に基づいた情報提供は随時行われています。』
村
『5000万円以上の資産額だった場合に情報が届くって聞いたことありましたけど。
今はハードルも関係なく海外に口座があれば情報は握られているということですか?』
荒
『5000万円以上の国外財産を有する場合には、全ての日本人は申告することが義務付けられています。
しかし国外の財産状況について税務当局は常に監視していますから
資産額が5000万円以下の場合でも把握されていると思った方が良いでしょう。
因みに高尾さんはOECDって知ってます?』
村
『OECD?』
荒
『経済協力開発機構の略です。
簡単に言うと加盟国間で自由な意見交換・情報交換を行い加盟国の経済成長などに貢献するというものです。
税金に関して言えば加盟国同士で手を組んでお互い税金の取りっぱぐれがないようにしましょう、というものです。』
村
『疎ましく思われる投資家の方もおられるでしょうね(笑。』
荒
『香港を活用して投資をされる方もおられますが、香港も勿論その対象になっています。
要請があれば日本人の口座情報の一部を開示することも可能ですので海外財産の把握は容易です。』
村
『税金逃れを試みて口座開設する方も過去にいましたが無理な話ですね。
潔く税金払いなさい、と思います。
ただ、税金がかからない等を言って口座開設を斡旋する業者も多いですよね。』
荒
『本当に多いですね。
そもそも税金を逃れる魂胆っていうのがいけませんね。
節税と脱税は全く異なるものですから、正しい税務解釈を持った専門家の意見を仰ぐのが基本です。』
村
『脱税ですからね。
勧誘する側も脱税の斡旋行為ですから重罪ですよ。
話が少し逸れましたが、何をやるにも中身や内容をちゃんと把握しないといけませんね。』
荒
『もちろん。
自分で投資をするなら商品の発行元や投資先をしっかり精査することは基本中の基本です。
投資顧問会社やプライベートバンクの様に運用を一任するのであれば
優秀な運用者を見極めるのがポイントですね。』
村
『一任するというのはファンドマネージャー、ポートフォリオマネージャー…』
荒
『そうですね。
運用するマネージャーの手腕だけではなく、運用を行う会社も見極めないといけません。』
【海外投資の詐欺の失敗事例】
村
『自身でやるなら理解、一任するのであれば見極めが大切ということですね。
勉強になります。
あと話は少し変わりますが海外投資で成功する人と失敗する人の違いは何ですか?』
荒
『自分で調べない人、人の意見を聞かない人、いい人が失敗する確率はかなり高いです。
あとはわかっているつもりの人ですね。
自分だけはわかっているつもり、こういう人が典型的に失敗するタイプの人です。
まさしく過去の自分がそうでしたので痛いほどにわかります。
私も失敗してきました。』
村
『荒木さん自身も海外投資で失敗された経験があるんですか?』
荒
『恥ずかしいですが沢山あります。
私自身も金融マンとして働く前ですが20代の素人時代に随分痛い目に遭いました(笑。』
村
『私もありましたが荒木さんもそんな時期があったんですね(笑。
因みにその時はどういった失敗内容でしたか?』
荒
『色々とありましたね。
金の鉱山の事業投資、FXファンドへの投資案件もありました。
何も知らない20代前半の頃は人に騙されるなんて思ってもみませんでしたから、まんまと引っかかってしまいました。』
村
『なるほど。
今も事業投資の怪しい話は多いですか?』
荒
『今も昔も変わらずに多いですね。
事業投資っていうのは注意するべき詐欺案件の代表格ですね。
最近では仮想通貨関連の詐欺案件も増えています。
いつの時代もオイシイ話に目がくらむ人はいますので、騙す人も騙される人もいるものです。』
村
『さっきの話ですが情報の出処が曖昧なまま出資してしまう方が多い、という感じですかね。』
荒
『そうです。
特に「よく分からない」モノには投資をしないのが原則です。
また、詳細な情報を公表していないのも危険です。
会社情報や代表者の経歴などの素性、どこの誰がどうやって、何にお金を投じて増やすのか?
知っておかなければいけません。』
村
『とても大切なポイントだと思います。』
荒
『本来は投資というのは投資家に対して
特定の運用者が運用計画に基づいて運用を行い、預かった資産をどの様に増やすかを示すものです。
その運用者がどういった者なのか?
どの様な運用計画なのかで投資家は投資判断を行うことになります。
その重要な情報を公開していないというのは、そもそも投資対象と考えてはいけないのです。』
村
『大名言ですね。
よくわからないってことは大事ですね。
なるほど…。
実は私も投資詐欺での失敗経験があります。
私の場合はFXファンドでした。
月利配当が3%、一口100万円からというものでした。』
荒
『それ、知ってる(笑。』
村
『「過去10年間配当を出し続けている」という謳い文句で信用してしまって出資してしまいました。
始めの半年位は配当は入ってきましたが途中で運用が悪くなったこと伝えられて徐々に配当が減りました。
終いには配当も途絶えてしまい、そして元本のお金も戻ってきませんでした。』
荒
『その手口は多いです。』
村
『今もまだFXファンドってあるんですか?』
荒
『まだまだありますよ。』
村
『え!?
まだあるんですか?
過去のものかと思いましたけど』
荒
『いくらでもあります。
その様な業者は繰り返し異なる会社を用意し、見せ方や謳い文句などの手口を変えて存続し続けます。』
村
『怖いですね。』
荒
『そうですね。
やっぱり信頼できるところから正しい情報を掴むっていうことがまずは何よりも大事です。
更に海外投資の場合はですね、どうやって情報を掴むのか
ここはポイントです。』
(対談記事6に続く)
【要項】
海外銀行口座は海外にロングステイをするかグローバルに投資をする人はメリットがあるかもしれませんが
海外積立投資の受け皿として開設するのであれば、管理の手間もあり不要の方かもしれません。
口座開設を提案された場合は本当に必要なのかよく考えましょう。
余計なコストとエネルギーを使い続けることになるかもしれません。
因みに悪徳業者は高い口座開設費用を請求してツアーを組むところもあるので注意が必要です。
荒木さんも局員の高尾も過去に海外投資の案件で失敗をしました。
その経験からどんな人が失敗に陥りやすいのか、の傾向が分かりました。
ご自身が当てはまっていないか客観的に振り返る癖をつけて下さい。
また、よくわからない話は論外ですので不透明な案件を提案されても
透明性のない話でない限り考慮にも値しません。
注意しましょう。
【海外投資の着手前には基本の理解が何よりも大切です】
海外投資の情報はちゃんと取扱いが出来れば経済を豊かにしてくれるものです。
しかし海外積立や海外投資は「何だか良さそう」という単純な理由だけで始めてはいけません。
というのもサイト管理者のわたくし金山も2009年9月に海外積立投資を契約して
1年も経たない2010年4月の段階で紹介業者が廃業し連絡がつかなくなったことで海外積立難民になった経験があります。
更にその業者は運用シュミレーションで「毎年年利12%」と言っていましたが
実際に過去3年の利回りを調べてみるとマイナス2%でかなり誇張していたことが分かりました。
そして資産運用においても考え方を間違って大きく損失を抱えたことがあります。
それらの原因というのも
・情報の出処が確かなのか?
・リスクやデメリットは何なのか?
・どういう仕組みになっているのか?
などをきちんと理解していなかったからです。
これらを理解せずに安易に海外投資に着手して「こんなはずじゃなかった」という人はわたくしを含めて少なくありません。
そして「リスク許容度を間違えたり」、「詐欺に引っかかったり」、「提案者が実はちゃんと理解していなくて契約者が困ったり」と問題を抱えた人を多く見てきました。
しかし根本の原因は海外の投資に関する良質な情報が少ないことが挙げられます。
要らぬ失敗をしないためにも必要なことは良質な情報を取ること、基本の理解です。
わたしが運用に関して頭を抱えていた時に知人から教えてもらったのが
「匠投資顧問株式会社」というところです。
ここは海外投資において金融庁に投資助言をする認可を正式に受けている数少ない金融機関です。
わたしはここに最後の駆け込み寺として行き着いたのですが真摯に対応してくれて窮地を救ってくれました。
以降は顧客としてお世話になっています。
因みにこの匠投資さんが投資家向けに限定配信しており
今では金融や海外投資の業界で多くの人が登録して有名になっているメルマガがあります。
基本を理解するのに分かりやすく書いてあるメルマガなんですが
実際に匠投資さんに問合せをして貼り付けの許可を頂いたので以下にリンクを貼っておきます。
海外投資や資産運用を検討している方は曖昧な状態で着手される前にまず参考にしてみて下さい。
メルマガは当コミュニティが執筆したものではなく
第三者機関のものですが無料で良質な情報なのでこれから検討をされる方はまずここから情報を収集されることをおすすめします。
登録者数に上限があるようなので情報を参考にするのであればお早めに
【海外投資に関する推奨メルマガ(無料)】
【その案件は本当に大丈夫ですか?】
海外投資をする前に一度は利害関係のない詳しい第三者に客観的に状況を判断してもらった方が良いかと思います。
自身では気付かなかったリスクや落とし穴に気づくことが出来ると思います。
もしも近くに詳しい方がおられない場合は、当コミュニティにご相談・お問い合せ頂いても構いません。
ただ、投資経験者の有志によって構成されたコミュニティで全員本業があるため返信に時間がかかる場合もあります。
ご了承をお願いします。